今回は、私の受験期において最も苦しんだといっても過言ではないTOEFLリスニング対策について、私の実践した勉強法をお伝えしたいと思います。
対策に最も時間を費やさなければならない上、なかなか努力が点数に表れてこないセクションなだけに、「どんな勉強方法をすれば点数が上がるんだろうか…」とお悩みの方も多いはず!
私の場合は、以下の3ステップを踏むことで点数の停滞する時期を脱し、目標点数に到達することができました。
皆さまのリスニング対策の参考になれば幸いです。
【TOEFL】私をリスニング地獄から救ってくれた勉強法3ステップ
ステップ①:構文リスニング
私のリスニング力が1段階上がったと感じたのは、構文リスニングのためのトレーニングを積んだ後でした。
私は、この書籍で構文リスニングという概念に出会いました。
この書籍では、聞こえてくる英単語を拾っていくのではなく、文単位で意味を捉えていくことが重要であるという考え方を説いています。
文単位で意味を捉えるためには、聞いた瞬間にその分の構造(つまり構文)が分かる必要があります。
書籍では、これができるようになるためのトレーニング法を指導してくれます。
良書なのですが、残念ながら新規発刊は終了しているそうで、中古本を手に入れるしかない状況です。
当時の私は、TOEFLのための単語暗記を一通り済ませ、よくあるリスニング用トレーニング(音読やシャドーイング)を進めているところで、単語は聞き取れるようになったんだけれども、それが意味として頭に残っていかないことにずっと悩んでいました。
5分程度の英語を聞いた後に問題に答えるTOEFLにおいては、聞こえた内容をすべてメモに書きとるのは無理があります。
頭の中で文と文との関係性を繋いでいき、全体として「何が言いたいことだったのか」を把握しておくことが、問題に正確に答えていくために必要です。
そのための第一ステップとして、単語単位ではなく構文単位で文章を理解し、その意味を記憶にとどめておく技術は、TOEFLリスニングの攻略に欠かせないものであったと思います。
ステップ2:トピックの理解
構文リスニングができるようになったら、リスニングセクションで高得点が取れるようになる、と思っていましたが、現実はそんなに甘くはありませんでした。
TOEFLリスニングにて取り扱われる題材は、アカデミックな内容やキャンパスライフをイメージしたものに限定されていますが、その中でも非常に多岐に渡る分野のトピックが登場します。
TOEFLにて取り扱われるトピックに対する理解度は、実質的にリスニングの点数に影響してきます。
「英語力さえあれば、どんな内容がトピックとして扱われたとしても点数は取れるでしょ」というのが出題者の意図だと思いますし、その通りだとは思いますが、一方でトピックへの理解が足りないリスニング力を意味の類推という形で補ってくれるのも事実です。
TOEFLテスト英単語3800は完璧なはずなのに、リスニングになると何故か単語が分からなくなる…という方は、トピックへの理解を深める努力をしてみてはいかがでしょうか。
私の実践した勉強法は2つです。
1つは、BrainPopを視聴することです。
これは、こちらの記事でも紹介したアメリカの子供向け教材です。
YouTubeでも視聴できますし、スマートフォンアプリでの視聴も可能です。
>>> 関連記事 :TOEFLの勉強にオススメのスマホアプリ厳選5種
別にTOEFL用教材という訳ではないのですが、サイエンス・歴史・文学・数学・アート・テクノロジー等に関する3〜6分のアニメーション動画を観ることができます。
もちろんリスニングの練習にもなります(スクリプトあり)し、豊富なコンテンツでTOEFLで取り扱われる背景知識を強化することができます。
専門用語の単語力増強にもなりますよ
単語力強化に特化したいなら、こちらをお勧めします。
こちらは説明が日本語で書かれていますし、TOEFL用に編集されているものなので、より実践に近い内容を学ぶことができます。
タイトルで謳っているほどビジュアルでの説明は多くないのですが、理解はしやすいと思います。
私の場合は、休憩時やお風呂に入っている時にBrainPopを流し見するようにして、ビジュアル英単語はテスト直前にトピックを頭に入れるのに使っていました。
ステップ③:多聴
最終的に、私がリスニングで高得点ゾーン(26-30点)を取れるようになったのは、多聴トレーニングのおかげだったと振り返ります。
多聴トレーニングというのは、文字通り出来るだけ多くの音声を聞くトレーニングです。
構文リスニングやトピック慣れのためのトレーニングを重ねてきたものの、高得点ゾーンに行くための「安定性」が出ませんでした。
実は、聞いたことがあったり馴染みの深いトピックなら満点近く取れるけれども、知らないトピックや聞いたことのない言い回しがでてくると、得点率が半分程度に落ちてしまっていました。
26点以上を取るには、どんな文章が出てきても高得点をマークする必要がある。
そのためには、色んな文章を聴きまくって、「聴いたことのない文章を無くす」しかないと思いいたりました。
結局のところ、「聴いたことのない音は、どうやっても理解できない」という原点に立ち戻り、言うなれば「リスニングのボキャブラリーを増強する」ことに軸足を移したのです。
私がやったことというのは、TOEFL過去問教材(TPO)を片っ端から聞き、意味が分からなかったところのスクリプトを確認。その後、暇を見つけては意味の分からなかった部分だけ何度も聞き返し、音と意味を頭の中で一致させられるようにしました。それが終わったら、次の教材に移り、また意味の分からない場所がでてきたら同様のことを繰り返す…という、シンプルで地味な勉強方法でした。
これを、過去問30回分程度こなした辺りから、リスニングの得点が25点を超えてくるようになりました。
涙が出るほどに嬉しかったのを記憶しています。
その時には、TOEFLリスニングで出会うトピックや言い回しに既知のものがどんどん増えていったお陰でリスニングのボキャブラリーが増強され、「何を言っているか分からない」という瞬間はほぼ無くなっていました。
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まとめ:私をリスニング地獄から救ってくれた勉強法3ステップ
今回は、私をリスニング地獄から救ってくれた3ステップということで、①構文リスニング、②トピック慣れ、③多聴をご紹介させていただきました。
受験仲間と情報交換をしていると、③の多聴をひたすら繰り返して高得点をたたき出したという方もいるそうです(今となっては分かりませんが、私も③だけやった方が効率的だったのかもしれません)。
重要なのは、「今の自分に足りない能力を見極めて、それを高める勉強をする」ことだと思いますので、本記事を参考にしていただきながら、ご自身に合った勉強方法を模索してみてください。
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