【海外MBA留学準備】合格してから授業が始まるまでに事前学習をした方が良い3つの理由

MBAとは&受験対策

最近、海外MBA各校の2nd Roundの合格発表が行われました。

私の周りでも「合格通知を貰った!!」という海外MBA受験生が増えてきましたね。

すでに入学校を固めたという受験生のみなさん、おめでとうございます!

また、3rd Round以降も受験を続ける方々(私の受験期も3rd まで粘りました)、あともう少しの辛抱かと思いますので是非最後まで頑張ってください!

 

今回は、「海外MBAの授業が始まるまでに事前学習はしておいた方が良いの?」という疑問にお答えしたいと思います。

「英語の授業についていけるか不安だから、万全な状態で入学したい!」

「いや、勉強しに留学へ行くんだから、勉強するのは授業が始まってからで良いでしょ。」

意見は様々あるかと思いますが、本記事では私の体験を踏まえた「事前学習の必要性」について書いていきたいと思います。



合格してから授業が始まるまでに事前学習をした方が良い?

結論からお伝えしますと、下記の条件のどちらかに当てはまる場合は、海外MBAの授業が始まる前に書籍を使って事前学習をしておくことをオススメします。

  1. 大学が提示する必要英語力に対して、自身の英語力が不足している
  2. 英語でディスカッションをした経験が無い
  3. MBAの必修科目のうち、勉強したり仕事で関わったことが一度もない科目が1つでもある

事前学習しておいた方が良いのはこんな人!

①大学が提示する必要英語力に対して、自身の英語力が不足している

要するに、MBAプログラムの応募要項に”TOEFL105点以上が望ましい”と書いているんだけど、自分のTOEFLスコアは100点だ、というような場合です。

このような場合、授業が始まってから「教授の言っていることが聞き取れない」だとか「出題された問題の問題文を読んでいる間に回答時間が終わってしまった」という悩みに直面する可能性が高いです。

その場合、MBA科目に対する予備知識が少しでもあれば、授業内容の理解の大きな助けになります。

「教授の話には付いていけないけど、要するに○○の理論のことを紹介しているんだな。」ということが分かれば、その部分を聞き逃したとしても授業についていくことができます。

②英語でディスカッションをした経験が無い

英語でのディスカッションや授業中の発言というのは、留学生を悩ませる大きな壁の1つです。

周囲の言っていることを理解しながら、適切なタイミングで自分の意見を述べるというのは、英語力と科目に対する理解の両方を問われます。

十分な英語力を持っている学生でも苦しむポイントなので、事前学習によって科目の内容に対する自信だけはつけておきたいものです。

学校によっては、発言点が学業成績の大部分を占める厳しいGradingのところもあります。

合格校の成績採点方式も確認しておきましょう。

③MBAの必修科目のうち、勉強したり仕事で関わったことが一度もない科目が1つでもある

MBA基礎科目の中にも、「日本語で説明されても理解に時間のかかる内容」というのがあります。

文系出身者には、統計やオペレーションのような数学的な考え方を要求される科目が苦手になるかもしれませんし、資産運用の経験が無い方には、ファイナンスの授業でインデックスファンドの例を出されても「???」となるでしょう。

英語でMBAを勉強しに来ているのですが、時には「理解しやすい言語」で勉強する必要も出てきます。

事前学習と言われても、一体何を勉強すべきなの?

MBA留学生活で大変なのは、何と言っても留学初期

異国での生活に慣れない中で、MBAの基礎を一気に詰め込むこの時期が一番忙しくなり、精神的な負担も大きくなります。

事前学習でカバーすべきは、この留学初期(1年制プログラムなら最初の3か月、2年制なら最初の半年)に勉強する内容です。

この時期は、多くのMBAプログラムで「必修科目」と位置付けられている内容を勉強すると思いますので、ここを押さえましょう!

そもそも、MBAの必修科目が何なのか分からない方は、MBAの必修科目について解説しますをはじめにご覧ください。

それ以降に学習する内容は、留学初期に勉強した内容をベースにした議論が増えてくるので、そこまで心配しなくても良いでしょう。

さらに、留学生活に慣れてくると、受講のコツが分かってきて要領が良くなるので、たとえ事前知識が無かったとしても乗り越えられるようになってくると思います。

事前学習にオススメの書籍

事前学習の必要性を理解したところで、勉強法をご紹介します。

勉強法は、ズバリ「本を読む」です。

授業で取り扱う教科書を事前に教えてくれている場合は、その書籍を取り寄せて読み始めても良いでしょう。

日本語の教科書でサクッと勉強したい、という方には、以下にオススメ書籍をご紹介します。

事前学習のみならず、MBAで実際に授業を受けている最中にも役立つ書籍ばかりです。

今回は、下記のMBA必修科目に関する書籍をまとめました。

    • アカウンティング
    • ファイナンス
    • マーケティング
    • 統計学
    • ミクロ経済学

アカウンティング

アカウンティングは、財務会計と管理会計に分野が大別されますが、MBAではまず財務会計を勉強するので、こちらを押さえましょう。

財務会計の前半は、簿記の勉強です。そこで、全くの初心者の方については、日商簿記3級のテキストで内容をサッと頭に入れておくことをオススメします。


簿記3級はもう持ってるよー、って方には、下記のテキストはいかがでしょうか。


簿記3級の範囲を超えて、財務三表の読み方はもちろん、キャッシュフローの改善に必要な具体案やビジネスの現場で役立つ会計数字の使い方を学ぶことができます。

アカウンティングに関して注意したいのが、国によって会計ルールが異なる、ということです。

具体的に言えば、例えば日本とアメリカでは会計ルールが異なるので、日本で習った会計処理がアメリカのそれとは異なることがあります。

しかし、日本語で会計をザっと押さえておいて、MBAの授業が始まってからアメリカ流を覚えなおしていっても全然問題ありません。

ファイナンス

ファイナンスからも、2冊ご紹介します。



1冊目は、他の記事でもご紹介させていただいたグロービス出版の本です。

各単元に架空の企業を題材にしたケーススタディが載っているので、ファイナンス理論がいかに経営に役に立つのか、という点を理解しながら読み進めることができます。

複雑な数学的理論や導出式は補論に回してくれているので、数字が苦手な方にも読みやすい書籍となっていると思います。

2冊目は、Robert C. Higgins教授のAnalysis for Financial Managementという書籍の日本語訳版。

この本は多くのMBAスクールに教科書として採用されているのが嬉しいところ。

グロービスの本よりも文字数が多くて読破するのに時間がかかりますが、説明は非常に分かりやすく、かつ発展的な内容も網羅されているので、ファイナンスの予備知識がある方でも楽しめる本だと思います。

マーケティング

マーケティングの科目には、様々な理論が登場しますが、それらを覚えようとしてもイマイチ頭に入ってこない、眠くなってくる…というのが悩みです。

ファイナンスと同様、実例に沿ってマーケティング理論を紹介してくれる書籍をお勧めします。


こちらの本は、ある会計ソフト販売会社をモデルにしたストーリーが描かれ、その中でマーケティング理論を説明してくれます。

マーケティングの面白さを理解するのにはもってこいの本です。

分量も抑え目で読みやすい内容となっているため、予習に時間をかけずに済むのも利点です。

統計学

あまりイメージが無いかもしれませんが、MBAでは統計学の基礎を学びます。
具体的に言えば、平均値、中央値、最頻値、標準正規分布グラフ、二項分布グラフ、回帰分析、仮説検定等がその学習範囲となります。

数学に苦手意識がある方、統計を勉強したことが無い方は、イメージのつかみやすいテキストを使うことが勉強のコツです。


この書籍は、タイトルの通りマンガで統計学の理論を説明してくれます。

視覚的に理解できることが大切な学問なので、理論を図示してくれるのは有難いです。

ミクロ経済学・マクロ経済学

経済学については、有名なマンキュー経済学をご紹介しておきます。




1冊目がミクロ経済学の範囲、2冊目がマクロ経済学の範囲です。

どの学校もまずミクロ経済学から取り組むと思いますので、1冊目だけカバーできていれば大丈夫だと思います。

個人的には、経済学のバックグラウンドは何もありませんでしたが、MBA授業の理解には苦労しませんでした。

しかし、書籍自体は非常に分かりやすく、どちらの書籍も取り扱う範囲が広いので、MBAの授業を受け終わった後の復習に利用しました。

まとめ:合格してから授業が始まるまでに事前学習をした方が良い?

ということで、ご質問に対する答えをまとめると、

  1. 大学が提示する必要英語力に対して、自身の英語力が不足している
  2. 英語でディスカッションをした経験が無い
  3. MBAの必修科目のうち、勉強したり仕事で関わったことが一度もない科目が1つでもある

上記の条件に当てはまる方は、海外MBAの授業が始まるまでの期間を利用して、事前学習を済ませておくことをオススメします。

それでは、皆さまの掴み取ったMBA留学生活が、実りあるものになることを願っています。



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