アメリカMBA留学体験記~留学生活から学んだ7つのこと~

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どうも。アメリカのとあるMBAスクールに留学中のShibaです。

今回は、2年ある留学生活の約半分を終えたということで、留学生活から私が学んだ7つのことについてお伝えしたいと思います。

あくまで留学体験者の経験談の1つですが、MBA留学をお考えの方のみならず、海外の大学への留学をお考えの方のご参考になれば幸いです。

留学生活から学んだ7つのこと

①井の中の蛙、大海を知る

よく言われる話ですが、日本を離れて外の世界で暮らしてみると、世界を見る目が変わるというのは本当のようです。

私が、大学生のころに初めて海外旅行をした時にも、自分の世界が広がったように感じましたが、今思えばそれはテーマパークの中を旅しているようなもので、異質なものに驚きや感動を覚えたとしても、世界の裏側までは見えない。

日本の外に暮らしてみることで、その裏側(日本からははっきりと見えない部分)がやっと見えてくる、という感じです。

アメリカでの生活を通して、銃に怯える生活と、人種差別と、格差社会がどのようなものかを、体感することができました。

②外から見る日本と、中から見るアメリカ

アメリカに住むことで、アメリカの本当の姿が見えてきます。

それと同時に、日本を離れることで逆に日本のことを知りたくなる、分かるようになる、というのが面白いところです。

これは、比較対象ができるためです。

田舎育ちの人が、親元を離れて都会に出てくと、「都会は田舎と比べて○○だから良い。」「でも、△△は田舎の方が楽だ。」のような意見を持ち始めますよね。

日本に居た頃、さほど日本史に興味を持たなかった私が、アメリカに渡ってしばらくして、日本の歴史を一から勉強し直し始めました。

アメリカを知ったことで、「なぜ日本は、アメリカほど宗教に頓着が無いんだろう?」と思うようになったからです。

③環境の与える影響は、とてつもなく大きい

これは、留学に限った話ではありませんが、人は置かれる環境によって大きく変化します。

留学する、つまり母国ではない国の大学で勉強するというのは、その人の生活習慣や立ち振る舞い、ましてや価値観や人生観までも変えてしまう影響力があると感じます。

留学を通して、海外で働きたいと考えるようになるかもしれませんし、逆に日本の良さを再発見して母国に戻る決意をするかもしれません。

④長所が短所に変わる瞬間

日本で長く暮らした人にとって、日本語が通じない環境に身を置くことは大きな負担となります。

日本での生活と比較した、海外での生活の不自由を常に感じてしまうからです。

更に、コミュニケーション能力に根差した自身の長所が、日本語が使えないことにより一気に短所に変わってしまいます。

私の例を挙げれば、私は人前のプレゼンテーションが得意な方でした。大学でも会社でも、分かりやすいプレゼンと自信を持った質疑応答で高評価を得ていました。

それが、アメリカに渡った途端に弱点に変わりました。

ただ、悪いことばかりではありません。

日本にいる間には気づくことができなかった、私の隠れた長所を発見することもできました。

私は、周囲と比べて分析と図式化(アイデアをグラフやモデルで表すこと)に秀でていることが分かり、プレゼンは英語の特異な仲間にサポートしてもらいながら、自身の新しい長所で勝負する道を選びました。

⑤言葉が通じない悔しさと、言葉が通じる喜び

英語には本当に苦労したのですが、英語が使えるようになったお陰で、日本人以外の友達ができました。

言葉が通じないことでモヤモヤすることもたくさんありますが、言葉が通じて分かり合うことができた喜びが、それに勝ります。

住む国が違って話す言語が違う以外は、同じ人間なんだなと実感する瞬間です。

一気に親近感が湧きます。

この喜びを実感できる機会が日本国内にもっとたくさんあれば、もっと多くの人が他国に興味を持ち、他国の言葉を勉強するんじゃないかと思います。

かくいう私も、英語だけでは飽き足らず、他の言語の勉強もすでに始めています。

⑥本当の意味で、恥を捨てる

住む国が違えば、生活に必要な知識も全く違います。

「え?アメリカではそうなの!?」と驚かされることが沢山ありました。

日常生活の様々な場面でこのような困難が待ち受けていますが、何しろ生活がかかっていますから、すべて自分で何とかするしかありません。

役所の受付スタッフに自分の英語を理解してもらえず、後ろに並んだ人に「モタモタすんなよ。」と嫌な顔をされることは良くありました。

学校の先生が話すことが十分に理解できず、授業にICレコーダーを持ち込んで講義を録音し、休み時間に聞き直したりもしました。

このように、私の留学生活は全くスマートではありませんでした。

格好悪く、それでもなりふり構わず生きていく経験から、本当の意味で恥を捨てられたと思います。

⑦留学を通して、異人になる

異なる国に住み、これまでと違う人に囲まれたことにより、私の価値観や人生観は大きく変わりました。

同族意識の強い日本人コミュニティからすれば、留学を経験した人は、ある意味「異人」に見えると思います。

場合によっては、その変化は「外国かぶれ」と捉えられるかもしれませんね。

私の境遇上、周囲には留学を経験した後日本に帰ってきて、日系企業に就職した方が多くいますが、中には日本企業のコミュニティになじめずに苦労した方もいます。

その方は、結局その企業を退職し、外資系企業へと移っていきました。

海外生活が長くなると、物事をグローバル基準で考えることが当然のことのように感じてきますが、周囲にそのような視点を強要するのは傲慢であるようにも思います。

結論:留学は私の人生の大きな分岐点

今回は、留学を通して私が学んだ7つのことについて共有させていただきました。

「留学の経験って、実際のところどんな学びに繋がるんだろう?」という疑問にお答えできていれば幸いです。

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