社会人こそ勉強に時間を割くべき3つの理由

社会人勉強のコツ

今回は、社会人こそ勉強に時間を割くべきである理由について書きたいと思います。

私は、アメリカMBA留学中の大学生ですが、ビジネススクールに通うだけあって、留学する以前の会社員時代から、かなりの時間を語学学習やビジネスの勉強、資格の取得等に割いてきました。

どうしてそんなに勉強に時間を使ってきたかというと、一言で言えば「勉強していないと、何となく不安だったから」です。

最近のニュースを聞いていると、「終身雇用制度の終焉」や「45歳以上社員の黒字時リストラ」など、会社に勤める社会人にとって嫌なフレーズが飛び交っています。

おそらく、私のように「今は会社勤めできているけど、自分の将来がどうなるのか漠然と不安だ」と感じる方も多いのではないでしょうか。

社会人生活約7年、留学生生活約1年の試行錯誤を通して、私の中で「社会人が勉強すべき理由」が見えてきましたので、本日はそれらを私の経験を交えながらお伝えしたいと思います。

社会人こそ勉強に時間を割くべき理由

理由① 社会人に必要なスキルは学校では教えてくれない

これは、社会人経験のある方であれば理解できることかと思いますが、社会人として必要とされるスキルのほぼすべてが、日本の学校教育のカリキュラム外のものです。

もちろん、学校で学んだ専門的な知識が就職した後もそのまま生かされるパターンもあります。

例えば、食品メーカーの研究開発部門に配属されたなら、大学で学んだ生物学の知識が存分に生かされるでしょう。

しかしその場合も、大学と会社という組織の根本的な違いに起因して、大学内で活躍するためのスキルと会社の中で活躍するためのスキルは大きく異なります。

そのため、「大学で優秀な研究成績を収めたAさんが、就職した途端急にパッとしなくなったな。」みたいなことが起こってしまいます。

つまり、学校と会社では、個人の能力を測るために使われるモノサシがちがうのです。

社会人として活躍したいと思うなら、社会人としての勉強が不可欠となるのです。

理由② 会社は本当の意味で、あなたのための育成を行わない

理由①には納得できたとしても、会社は社員に対して様々な研修を行うわけだし、仕事をこなしながら磨いていくスキルもあるんだから、自発的に勉強を始める必要はないんじゃない?とお思いかもしれません。

しかし、会社は、本当の意味で ”あなたのための育成”を行うことができないため、会社主導の育成をアテにするのは危険です。

習得すべきスキルは、社員により異なるはずですが、個々人の能力や必要とされるスキルにフィットした研修を会社側が提供するのは難しい。

さらに、会社側は「個々人の歩みたいキャリアに合わせて育成する」のではなく、「会社側が “歩んで欲しい” キャリアに合わせて育成」します。

あなたの「将来はこんな仕事がしたい」という希望は、本当の意味で尊重されない場合が多いです。

そして、このことは、会社から任される仕事の種類や、配属先にも言えることです。

こんな話を聞いたことはありませんか?

「研究職を志望して会社に入ったのに、もう3年も営業をさせられている。」

「あの人、すごい優秀で一番に出世してマネージャーにでもなるべき人材なのに、もう10年も同じ職場にいて担当やってるよ。」

こういった、社員本人の希望と与えられる仕事のミスマッチや、社員の成長と与えられる職級のミスマッチは、すべて会社側の人材配置の都合で生じます。

会社側も、「なるべくなら彼らの好きに仕事をさせてあげたい」と思っているでしょう。しかし、様々な要因がそれを不可能にさせることが多い。

「優秀な人に対し、会社は機会をあたえてくれるものだ」とか、「会社は社員のことを第一に考えてくれる」とか思わない方が良いです。

もしあなたが、流れに任せることなく自分のキャリアを切り開いていきたいと考えるのであれば、会社の育成プログラムを利用しつつも、自己責任でスキルを磨いていくしかありません。

理由③ 明日職を失うかもしれない、変化の激しい時代になった

理由①②は、出世欲の高い人や “意識高い系” の社会人の心に響くものです。

働くことが人生の全てではないので、仕事を人生の中心に置かない人々は、自ら勉強時間を作る必要はないように見えます。

しかし、この理由③のために、私は「すべての社会人が自ら勉強する必要が出てきた」と考えます。

つまり、勉強しておかないと食っていけない時代が来てしまったのです。

生涯かけて一つの会社に勤め上げ、会社側もそれを保証してくれるのが当たり前の世の中は終わりました。

その大きな理由は、次の2つです。

①会社が生産性の低い社員を切り捨てることが、世の中に認められ始めたこと。

②安泰だと思われていた産業が、新しい産業に当たり前のように食われるようになったこと。

上記によって職を失ってしまえば、それは地獄です。

「使えない」のレッテルを貼られた社員を誰が雇いたいと思いますか? いきなり転職市場に放り出されて、新しい勤め先を見つけられますか?

これからは、生きるために勉強し続ける必要があるのです。

まとめ:勉強を始めるのに遅すぎることはありません!

いかがでしょうか。今回は、社会人が自ら勉強を始めるべき理由についてお伝えしました。

勉強について、「もう何年も勉強せずに過ごしているから、今更勉強を始めても遅いんじゃないか?」と言われることがありますが、そんなことはありません。

全くの無勉強の状態から、医者になることを目指すのであれば、それは相当な道のりになる上、小さい頃から医者になることを目指して勉強してきた人に追いつくのは至難の技かもしれません。

しかし、あなたが勉強しようとすることは、そのような人生一代のチャレンジである必要はありません。

ビジネス書を読んでみるでも良いですし、語学を始めるでも構いません。直感で「これ何か面白そうだな」というものから手を付けて見てください。

「勉強して何に役立てるのか」という勉強の目標は、勉強の面白さに気づいてから決めても遅くありませんので。

コメント

タイトルとURLをコピーしました