【受験生必見】海外MBAは情報戦|受験前に教えてほしかった5つの事実

MBAとは&受験対策

海外MBA在学中の私が、受験期に「それもっと早く知りたかったよ…」と感じた5つの事実について、お伝えしたいと思います。

海外MBA受験というのは、とても小さな市場です。

受験人口の少なさ故なのか、書店に行っても海外MBA受験を取り扱った書籍はほとんど見つかりません。

MBAのみならず留学生全般が受験を要求されるTOEFLやIELTSですら、情報を集めるのに一苦労されると思います。

残念ながら、海外MBAに関する情報は、時間をかけて、時には足を運んで獲りにいかなければ手に入りません。

 

海外MBA受験を優位に進められるかどうかは、いかに有益な情報を入手できるかにかかっています。

私自身も、情報収集を怠ったがために行動が遅れたり、知らず知らずのうちに不利な状況に追い込まれた経験があります。

私個人の意見としては、情報の不均衡が合否を決定してしまうのは、受験者にとっても大学にとっても不利益であろうと思います(予備校にとっては有益なのでしょうが)。

 

本記事を通して、海外MBA受験を目指す皆さまに向けて、ぜひ知っておいていただきたい事実をお伝えします。

①公式HPには載っていない合格査定基準がある

志望校への合格には、合格査定基準の把握が不可欠です。

しかし、それら査定基準のほとんどは、実は非公開となっています。

TOEFL(またはIELTS)およびGMAT(またはGRE)のスコアに対する足切りを例に取りましょう。

公式HPには、在校生のGMAT平均スコアのみが記載されており、要求されるスコアの最低ラインに言及はありませんが、実際は650点以上のスコアが無ければ、無条件で書類審査で落とされる(面接に呼ばれない)学校があります。

逆に、公式HPには「TOEFL100点以上またはIELTS7.0以上取得していることを受験資格とする」と明記されているのに、実際はそれ以下の点数であっても書類審査を通過することがあります。

 

他の例を挙げましょう。

とある学校は、「日本人は社費留学生しか採用しない」と決めています。

企業からのサポートを受けていない私費生が受験しても、受からないそうです。

当然これも、公式な情報はありません。

日本人以外の私費留学生はお断りします、とは明言できないでしょうから。

このように、合格査定基準に関する「ウラの」情報を集めておかなければ、受かるはずのない大学の出願書類に貴重な時間の多くを投じてしまいかねません。

②合格基準は一様ではない

大学選びの指標として採用されることの多い大学ランキングですが、大学ランキングの高さがそのまま入学の難易度を示すわけではありません。

当然、ランキング30位の大学への入学に比べれば、ランク1位の大学に入る方が数段難しい。

ただ、各大学の合否判定基準は一様ではありません。

受験生によっては、ランキングが相対的に低い大学の方が入学が難しくなる可能性もあります。

 

さらに、あなたは世界中から来る他のすべての受験生全員と競争するわけではありません。

MBAスクールは、一般的に多様性を重視し、特定のグループに属する学生でクラスが満たされることを避けます。

定員100名の学校の受験生を成績順に並べると、仮に上位100名がすべてアメリカ人であった場合、そのまま上位100名を合格させたりはしません。

議論が特定の人種や業界に偏ったものにならないよう、アメリカ人だけではなくアジア人やヨーロッパ出身者、ラテンアメリカンやアフリカ人も採用します。

つまり、受験生全員がライバルになるように見えて、あなたが実際に競争するのは同じアジア人や日本人ということになります。

あなたがアジア人グループに分類された場合、ランキングが高くてもアジア人の受験が少ない学校には受かりやすくなりますし、ランキングが低くてもアジア人に人気の高い学校は競争が激しいということになります。

 

このように、学業の成績やテストスコアに加えて、出願書類として提出するエッセイや面接の結果を総合し、他の受験生(厳密には、同じカテゴリーに属する他の受験生)と比較して合否判定がなされます。

上記の理由により、「ランク10位の大学には受かったが、ランク20位の大学には落ちた。」なんてことが起こり得ます。

ランキング至上主義で大学を選ぶよりも、フィットする大学を探していくべきと思われます。

③現地訪問で合格への道が切り開けることもある

これは、私や周囲の実体験に基づいた事実です。

MBA受験の選考プロセスは、厳格なようで意外にも柔軟です。

〆切日までに出願書類を提出したら、後は入学審査担当から面接のお誘いが来ることを祈って待つしかない…と思いきや、

担当者にお願いすると、本来は書類選考落ち(または保留)だったのに、面接を受けさせてくれることがあります。

私も、友人からのアドバイスもあって、「キャンパスビジット(大学訪問)を考えているから、訪問に合わせて面接の予定を組んでくれないか?」とお願いしたら、オーケーを貰いました。

 

また、テストスコアの提出についても融通が利くことがあります。

各大学、公平を期すためにテストスコアの提出期日を設けています。

例えば、GMATのテストスコアの提出期限が12月20日であった場合、それよりも前の日程でGMATを受験し、公式なスコア証明書を手に入れなければスコアとして換算されません。

ところが、「もうスコアの提出期限が過ぎていることは知っているんだけど、来週テストを受ける予定だから、もしベストスコアが出たら書類を後で差し替えさせてくれないか?」と担当者にお願いすると、こちらも承諾してくれました。

当然、これらも受験のルールとして公式HP等に明記されたものではありません。

④1つの予備校を過信すべきではない

海外MBA受験においては、独力で準備を行う方よりも、いずれかの留学予備校に通って対策を行うケースのほうが多いように感じます。

「良い大学に入りたければ予備校に行かなきゃダメだよ」という空気感が、業界全体に漂っていると感じました。

まぁ、予備校に行かなければ手に入らない情報はたくさんありましたし、私自身も予備校無しで今の大学に受かったとは思いませんが…

予備校が本当に必要かどうかの議論は一旦置くとして、もしあなたが予備校を利用することを決めたのであれば、1つの予備校が提供する情報が、海外MBA受験に必要なもののすべてを網羅しているとは限らない、ということに注意してください。

 

海外MBA留学(もしかしたら留学全般)予備校業界の構図というのは、大手予備校と比較的小規模な個人塾により構成されています。

大手予備校は、「うちの受験対策パッケージをまとめて受ければ、英語も出願準備もバッチリ」と謳い、小規模塾は、「大手のやり方じゃダメだ。うちは○○大学合格のための必勝法を持っている。」と大手予備校との差別要因をアピールしてきます。

私は、「どの予備校を選べば良いか?」という質問に回答は持っていません。

すべての予備校を試したことはありませんし、受験生の置かれる状況によって「どの予備校が良いか?」という質問の答えは変わってきますので。

ただ、「私は○○予備校のことを信じる!」と1つの予備校に全幅の信頼を寄せることだけは、お勧めしません。

個人塾に通う生徒の間では当たり前のように使われている受験対策ツールについて、大手予備校では何の紹介もなされなかったり、個人塾では通学の授業しか提供していなかったが、大手予備校では同等以上の授業をオンラインで受講できたりします。

可能であれば、複数の予備校を回ってみて、実際に授業やカウンセリングを受けてみて、しっかりと吟味して予備校を決めてください。

1つの予備校に絞り込まなくとも、「TOEFLはA校、GMATはB校、出願カウンセリングは○○氏にお願いする!」のように、複数の予備校やカウンセラーを使い分けても良いと思います。

⑤テストで結果が出なければ、さっさと別のテストに乗り換えるべき

海外MBA受験に関して情報収集を進めている方は、「IELTSよりもTOEFLのほうが受験に有利」、「GREよりもGMATのほうが受験に有利」というような話を聞いたことがあるかもしれません。

これは、各学校の入学審査官がそれぞれの試験をどのように捉えているかどうかにかかっていますので、一概にどちらのテストを選ぶべきとは言えません。

ただ、各テストには特徴があり、受験生によって合う・合わないが大きく分かれるのは事実かと思います。

どちらのテストを受験するかは志望校の特徴を調べて決めれば良いと思いますが、テストの点数で伸び悩んだ場合は、いつまでも悩んでいないで試しにもう一方のテストを受験してみることをお勧めします。

私は何を隠そう、TOEFL&GMATで受験対策を始め、土壇場でIELTS&GREに転向した人間です。

結果的にIELTS&GREでスコア更新はできず、TOEFLとGMATのテストスコアを使って合格を貰ったのですが、今ではもっと早く切り替えておけばよかったと後悔しています。

関連記事 >>> TOEFLとIELTSどっちが良い?両方受けた私が比較|MBA受験

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IELTS&GREになかなか切り替えられなかった理由は…

  • ここまで頑張ったんだから、TOEFLとGMATで理想のスコアを取りたい
  • あと1回テストを受ければ、TOEFL&GMATで目標にたどり着けるはず!
  • 今更IELTS&GREの勉強を始めるなんて、お金も時間も無駄にしてしまいそう…
  • IELTS&GREに転向して、もし結果が出なかったらどうしよう…

こんな気持ちでいっぱいでした。

すべての受験校に出願書類を提出した後、ダメ元でIELTS&GREを受けてみると、大した対策もせずに相当のスコアが取れましたし、しっかり対策すればもっと良い点数が取れそうな手応えも感じました。

スコアメイクにつまづいた際は、別のテストを受験することを検討してください。

 

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まとめ:海外MBA受験は情報戦

いかがでしょうか。

受験生の皆さまの中にも、「これは、知らなかった…」と驚いた方もいらっしゃるのではないかと思います。

本記事の内容を参考にしつつ、海外MBA受験を有利に進められるように常にアンテナを張って情報収集することをお勧めいたします。

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