【社会人】MBA受験で学んだ|勉強を習慣化させるための5ステップ

社会人勉強のコツ

「勉強した方が良いことは分かっているんだけど、いざ始めようとしても勉強の習慣がなかなか定着しない」という悩みをお持ちの社会人の方は多いのでは?

そんな方々に向けて、私がMBA受験を通して習得した「社会人が勉強を習慣化させるための方法」を5つのステップでご紹介します。

社会人がまとまった時間を確保して、勉強に励み続けることは、至難の業です。

なぜなら、

  • 仕事が忙しくて、勉強に充てる時間がない
  • 仕事が忙しくて、勉強に注ぐ体力がない
  • 仕事が忙しくて、勉強のために確保した時間が奪われる

上記のような理由が、皆さんを勉強習慣から遠ざけるからです。

かくいう私も、そんな悩みを抱える社会人の一人でした。

私は、元旦に「今年一年の勉強目標」を立てることを決めごとにしていましが、「よし、今度こそTOEIC 900点取るぞ!」と意気込むものの、ほんの1か月も経てば初心忘れて仕事に忙殺される毎日に逆戻りするという、苦い経験をしています。

私がMBA留学を決意してからは、「勉強を習慣づける方法」の試行錯誤を続け、働きながら一か月あたり100時間以上を英語の勉強に充てていました。

100時間/月とは、平日は1日3時間、休日は1日5時間の勉強時間で達成できる勉強時間です。

「月に100時間も勉強するなんて・・・」と感じたかもしれませんが、月に50時間の勉強時間ができるだけでも、1年で見れば600時間も勉強できることになります(平日に1.5時間、休日に2.5時間でオーケー)。

勉強の効果を実感するには十分な時間ではないでしょうか。

MBA受験で学んだ 勉強を習慣化させるための5ステップ

それでは、勉強の習慣化のための5つのステップを順を追ってご説明します。

まずは、「勉強内容」と「1か月あたりの目標勉強時間」を何となく決めてください。

例えば、TOEICの試験勉強を、1か月あたり30時間勉強する!のような感じです。

この場合、1日1時間の勉強時間が確保できれば、目標は達成できますね。

①現在の自分の「時間の使い方」を細かく記録する

まずは、今自分がどんなことにどのくらいの時間を使っているのかについて知る必要があります。

今日から一週間のあいだ、睡眠時間も含めて自分の行動を記録してください

・記録の方法

記録の細かさは、15分~1時間単位の記録で良いと思います。

あまりに記録がアバウトだと、勉強時間の確保に役立たなくなってしまいます。

私の場合は、3~4時間に一度、Google Calendarを開いて「何やったかな?」と思い出しながら記録しています。

何をしたかすぐに忘れてしまうという人は、スマートフォン等を使って1時間に一度タイマーが鳴るように設定し、タイマーが鳴ったら「今何をやっているか」を記録するようにすれば良いでしょう。

1週間の記録が終わったら、こんな感じになります。

これは、行動を種類に分けて色付けしてみました。

グレーは仕事と通勤時間、赤はTOEFL、黄色は食事やプライベートな予定、空白は睡眠時間といった具合です。

②今やっていることの中から、「やめること」を決める

1週間分の行動記録が出来上がったら、次に進みましょう。

勉強時間を確保するためには、「今やっていること」をやめて、その時間をそっくりそのまま勉強時間に充てる必要があります。

行動記録を眺めて、「これ無駄じゃないか?」と感じる行動を探しましょう。

例えば、電車通勤に2時間もかけているのなら、通勤時間を勉強に充てない手はありません。

では、2時間もある通勤時間、あなたはいったい何をしているのでしょうか?

行きの電車では、会社のメールをチェックし、帰りの電車は疲れて眠ってしまっている、とします。

これらを、そっくり勉強時間に変えてみましょう!

行きの電車はメールチェックをやめて英単語を暗記し、帰りの電車は居眠りをやめて読書する時間、と決めてしまうのです。

ちなみに、睡眠時間を削って勉強時間を捻出しようとする方がいらっしゃいますが、それはやめてください。

あなたが生まれ持ったショートスリーパーでない限りは、睡眠時間を削ると生産性が大幅に低下します。

もっと合理的な方法で、スキルアップを目指すべきです。

③「やめること」のハードルを高くし、勉強のハードルを下げる

習慣化のためには、ステップ3が最も重要だと思います。

なぜなら、皆さんが最も挫折しやすいポイントだからです。

先ほどの例で言えば、やめようと思っても会社のメールは気になるし、どんなに頑張っても読書中に居眠りしてしまいます。

これらの「やめたい行動」はすでにあなたの習慣になってしまっているので、気を抜くとすぐにやっちゃいます。

また、せっかく勉強のための時間を確保しても、「なんか今日は気分が乗らないな」のような勉強に対する心理的ハードルを感じてしまうと、「勉強もせず、ただボーっとしていた」なんてことになりかねません。

これらを防ぐためには、「やめること」のハードルを極限まで高くしてやりづらくし、「勉強」のハードルを極限まで下げて思い立ったらすぐに始められるようにするのです。

会社のメールをスマホで見てしまうなら、メール閲覧用のアプリを削除しましょう。

それができないなら、アプリを使い終わるたびにログアウトしておき、会社のメールを見るためにはIDとパスワードを入力しなければならないようにしておきましょう。

これらは、「会社のメールチェック=やめること」のハードルとして機能し、あなたを助けてくれます。

「あ、メール気になるけど、、、アプリ開くの面倒だからやめるか。」と思ってしまう’仕組み’を作るのです。

帰りの電車でつい居眠りしてしまうなら、居眠りを防ぐ方法を考えましょう。

あえて座席には座らずに立って電車に乗る、ストレッチ等で体を動かしてから電車に乗る、昼休みに仮眠をとるようにする...試してみましょう。

勉強については、全く逆のアプローチを取ります。

勉強を始めるのに邪魔になりそうなものはすべて取っ払います。

例えば、

 英単語帳をカバンから出すのが面倒だな・・・ 

  → 英単語帳を手に持って通勤する

 電車の乗り換えの度に集中力が切れる・・・ 

  → あえて乗り換え数の少ない路線を使用する

 YouTubeの動画で勉強してるんだが、地下鉄は通信状況が良くない・・・ 

  → YouTube Premiumに入会して動画をダウンロードし、電波無しでも見れるようにしておく

「あ、気づいたら勉強始めちゃってる・・・」状態が理想です。

④結果を記録し、1日単位で振り返る

ステップ①にて、行動記録をつける習慣ができあがりつつあると思いますので、勉強を始めた後もこれを続けてください。

すべての行動を記録するのが億劫であれば、勉強時間だけでもOKです。

もし、計画した勉強時間に届かなかった場合は、計画自体を修正する必要があります。

ハードルは思いっきり高くしたつもりなのに、今日も帰りの電車で居眠りしちゃった(読書に集中できなかった)のであれば、いっそのこと電車の中ではぐっすり寝て、別の時間帯に勉強時間を移した方が効果的かもしれません。

自分自身にフィットした無理のない勉強計画に修正していくことが、習慣化のコツです。

⑤勉強時間が積み上がっていくことに、達成感を感じる

ステップ④で記録する勉強時間を、1か月を目安に振り返って「お?今月はもう30時間も勉強できた!」のように達成感を味わってください。

コツコツと山を登り続けた後、ふとした時に来た道を振り返り、登ってきた山の高さを確認するような感じです。

学生にとっての勉強は、試験や卒業がゴール地点となりますが、社会人にとっての勉強には明確なゴールが存在するとは限りません。

そのため、頑張ってはみたが成長した気がしないというのは、よくある悩みです。

勉強をある種のゲームのように楽しんでください。

ただし、勉強時間が計画通りに積み上げがっていないからといって、「よし、じゃあ来月は倍の60時間勉強しよう!」とノルマを厳しくしないように注意してください。

 ①来月こそは達成するぞ!というやる気は、次の日には消えている。

 ②勉強習慣を妨げている要因がまだ残っている。

 ③計画通りに勉強できない自分に対する嫌悪感がどんどん大きくなり、ストレスを抱える。

このような理由により、次月も計画未達になることは目に見えています。

まとめ:習慣化できたら、「質の向上」と「やる気の維持」に力を注げ!

これでもう、勉強を習慣にするための道筋は見えたと思います。

あとはもう実行あるのみ。

計画倒れにならないためには、完璧な計画を練り上げるよりは、さっさと勉強を始めてください。

そうすれば、「私的にはこうした方が勉強がはかどるな」「この方法は私には合わないな」等の勉強習慣に関する感覚が磨かれていきます。

それからより良い勉強方法や勉強計画に変えていけばいいのです。

勉強がいったん習慣化できたら、「質の向上」と「やる気の維持」という次の課題があなたを待っています。

これらについては、別の記事にて詳細に解説したいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました