留学先でネイティブ英語が聞き取れない!|基本動詞マスターしてる?

留学のための英語

本記事では、現在留学中の方(または英語を日常的に使用する機会がある方)に向けて、

ネイティブ英語が聞き取れるようになる学習法のヒントをお伝えしたいと思います。

結論を先に申し上げると、

 

ネイティブ英語が分かるようになるには、基本動詞のマスターが不可欠です。

 

基本動詞とは、「get, give, put, take, go, …」等の英語学習者であれば誰でも知っているような基本的な動詞のことを指します。

 

ネイティブ英語の聞き取りと言えば、以下のようなアドバイスが一般的ではないでしょうか。

  • 教材で聞くお手本の英語とは発音が違ったり独特の言い回しが入ったりするから、キレイじゃない英語を聞くべし!
  • リンキングをマスターせよ!
  • 早い会話についていけるように、英語を英語のまま理解するトレーニングをせよ!
  • そもそも文化が全然違うんだから、まず異文化理解を深めよ

これらの指摘は、全くもってその通りだと思いますが、今回はこれらのアドバイスに加えて、「基本動詞のマスター」という英語学習において見過ごされがちな点について、解説したいと思います。

この記事を読んでいただくことで、以下のような質問に対する答えが見つかると思います。

  1.  基本動詞の習熟度がネイティブ英語聞き取りにどう影響するのか?
  2.  基本動詞をマスターすれば、どんな良いことがあるのか?
  3.  どうやって基本動詞を使った表現を習得していけば良いのか?

是非、最後までお読みくださいね。

なぜ、基本動詞のマスターが重要なのか?

①ネイティブ、基本動詞めっちゃ使います。

繰り返しになりますが、英語における基本動詞とは、「get, give, go, come, have, take, see, …」といった、英語を勉強したことのある方なら誰でも知っているような、基礎的な動詞のことを指します。

基本動詞は、1つの単語で複数の意味を持つため汎用性の高く、他の語句と組み合わさることで、実に様々な表現が可能です。

それ故に、ネイティブスピーカーはこれらの基本動詞を会話で多用します。

例えば、基本動詞 “get” を例に取ると、get moneyで、「お金を得る」とも言えますし、Did you get my point?で、「(私の言いたいことが)理解できましたか?」とも表現できます。

前置詞との組み合わせで、到着する(get to)とも表現できますし、風邪が治る(get over a cold)とも言えます。

このように、基本動詞に関連する英語表現は数えきれないくらい存在しますので、基本動詞さえマスターすれば、英語は何でも話せる!と主張する方がいるのも、頷けますね(本当に基本動詞しか知らなければ、英会話では相当苦労すると思いますが)。

良く考えてみると、私たち日本人も同じですよね?

日本語における基本動詞は、「くる」「だす」「おとす」「つける」「もつ」のような単語ですが、どれも日常会話に頻出します。

②日本人は、難しい表現ばかり覚えがちです。

  • TOEFLやIELTSのテスト勉強は日本で散々やってきた。なのに留学中もこんなに英語に苦しむなんて…。

こんな悩みをお持ちではないでしょうか?

外国語として英語を学ぶ日本人は、難しい表現ばかりを習得して、基本動詞を使ったカジュアルな表現をおろそかにしがちです。

でも無理はありません。

そうならざるを得ない英語学習過程に原因があります。

基本的に、受験英語もTOEICもTOEFLも、試験の中で受験生が難解な英語表現を習得しているかどうかを試します。

例えば、give way to … (妥協する)という表現を知るよりも、compromise(妥協する)という難しい表現を知っている方が、英語運用能力が高いとみなされます。

長文読解問題には難しい単語がたくさん出てくるので、受験生としても対応せざるを得ないですよね。

そうやって英語力を高めてきた方々にとっては、ネイティブが “compromise” と言えば理解できるのに、”give way to …”と言われると、「?」となってしまう、何だか不思議な現象が起こります。

ネイティブスピーカーからすれば、「わざわざ簡単な表現でしゃべってあげてるんだけどな…」と首をかしげているかもしれません。

また、

  • 授業中に先生が話す英語にはついていけるけど、クラスメイトの話となると急に分からなくなる

こんな悩みも、基本動詞の運用能力の低さが原因の一つと考えられます。

授業中、先生が生徒に向かって話す言葉は、「フォーマルな表現」であることが一般的です。

これは、私たちが英語の試験に向けて嫌というほど勉強した表現です。

それに対して、友達同士の会話では、難しいかしこまった表現なんか使いません。

もっと簡単でカジュアルな表現です。

それが、基本動詞を使った表現、というワケです。

基本動詞が使えるようになると、こんな良いことがあります

①ネイティブの日常会話、聞こえます

繰り返しになりますが、ネイティブスピーカーは基本動詞を交えた表現を多用するので、基本動詞にフォーカスした英語学習を行えば、日常会話が段々と聞き取れるようになります。

「こんなにも基本動詞を使っていたのか?」と驚かれるのではないでしょうか?

更に、基本動詞は単語自体が短いため、ストレスの位置や前後の単語とのリンキングによって発音が聞き取りづらくなります。

動詞を聞き逃してしまうと、文章全体の意味を取り違えてしまう可能性が高いので、リスニング力向上という点でも重点的に対策すべきだと言えます。

②日常英会話、楽になります。

基本動詞をマスターすれば、スピーキングにも良い効果が現れます。

まず、ネイティブスピーカーが使うような表現を取り入れていくことで、(発音に多少の難があったとしても)相手が英語を聞き取ってくれやすくなります。

ネイティブにも馴染みがある、いわゆる「生きた英語」を取り入れることで、聞き手が受け取りやすくなるのです。

また、基本動詞表現をマスターすることで、表現の幅が一気に広がります。

例えば、体の具合が悪く、”仕事を早退した”と言いたい場合、どう表現しますか?

基本動詞 ”take” を使って、”I took the rest of the day off.” ということができます。

他には、同僚とのミーティングの前にお客さんと会わなければならなくなり、ミーティング時間をズラしてもらいたい時は、どうでしょうか?

基本動詞 “push” を使えば、”Can we push back the meeting to 4pm?” と言えばOKです。

昔は 英語が苦手だったけど、段々と好きになってきた、のような微妙な意味合いを伝えたい場合は、どうでしょうか?

”come”を使ってやれば、”I’ve come to like English.” のように簡単に表現できます。

どうやって基本動詞をマスターしていくか?

ネイティブ英会話における基本動詞マスターの重要性と、マスターすることのメリットを押さえたところで、基本動詞を使いこなすためのオススメ学習方法をご紹介いたします。

①瞬間英作文

今回、本記事を執筆する上でも参考にさせていただいた書籍をご紹介いたします。

英語学習法として有名な「瞬間英作文」を、基本動詞表現で練習できる一冊となっています。

私も、この本を使ってリスニング力とスピーキング力を鍛える学習を継続しています。

②HAPA英会話

基本動詞表現の習得においては、「ネイティブがよく使う自然な英語表現」を取り入れていくことが重要です。

その点では、先ほどご紹介した書籍に登場する例文は、基本動詞を使うトレーニングにはうってつけなのですが、少し不自然な表現が含まれているように思います。

英語表現に磨きをかけていくためには、ネイティブスピーカーの言い回しを積極的に吸収すべきです。

英語表現力UPのための教材として、私はHAPA英会話をオススメしたいと思います。

何といっても、教材はYouTubeにアップロードされているので無料で視聴できます。

基本動詞に関わる表現からそうでない表現まで、400種類を超えるビデオが用意されており、「こんな時、どう言うのが自然なの?」という疑問に分かりやすく答えてくれています。

*ブログVer.はこちら

 

私は、HAPA英会話のビデオを見て表現方法を学習し、自分で英作文をしてみたり、学習した表現をオンライン英会話で使うようにしたりして、表現を定着させる努力を続けています。

まとめ

いかがでしょうか。

本記事を参考に、基本動詞のトレーニングを試してみてくださいね。

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