こんにちは。
アメリカに留学して約1年が経とうとしていますが、今回は原点に立ち返り、「なぜ社会人である私が留学を決めたのか」について書きたいと思います。
留学と言えば、高校時代や大学時代に行くというイメージが強いかもしれませんが、私のように、社会人として就業経験を積んだ上で留学する方はたくさんいらっしゃいます。
この記事にて、社会人の留学について少しでも情報を共有できれば幸いです。
私の留学について(アメリカMBA留学)
私は、社会人5年目になる頃に海外留学を考えるようになり、約2年の英語学習等の準備期間を経て、アメリカの某大学にめでたくMBA留学することができました。
留学期間は2年間で、アメリカのとある田舎町にあるキャンパスの周辺に住んでいます。緑に囲まれた素敵な町です。
MBAとは、経営学修士課程(Master of Business Administration)のことで、MBA留学とは経営に関わる知識を勉強する留学ということになります。
修士号、つまり学位の一つであり、何かの仕事を行うための”資格”ではありません。
そのため、MBAを取得したからと言って、それが直接的に企業からの採用に繋がったり、昇進が約束されるものではありません。
しかし、経営に関する論理やセオリーを頭に叩き込み、それを実際のビジネスに当てはめようと試行錯誤を繰り返すことは、卒業してからの仕事に繋がるものがあります。
理由① キャリアアップのため
私は、大学を卒業後に大手企業に総合職として新卒採用いただきました。
いわゆる理系の学生であったこともあり、会社ではエンジニアチックな仕事を任されることが多かった印象です。
入社後丸4年が経過した頃、部署での仕事も一通り経験して余裕も出てきていました。
そんな時、
①自身の社会人としての成長の鈍り
②新しいことに挑戦したいという欲求
を同時に感じるようになりました。
上にも書いた通り、MBAを取得することが直接的に名だたる企業への就職や劇的な出世に繋がるわけではありませんが、経営者の視点からビジネスがどのように動いているのかを知ることで、今よりも多くのことを任される人になりたいと思いました。
理由② 勉強がしたかったから
実は、留学を決める少し前に、グロービス経営大学院という日本のビジネススクールに通っていたことがあります。
そこも、MBAを取得できる学校なのですが、そこで期間限定の学生として授業に参加していました。
グロービスで、マーケティングや会計を勉強したのですが、純粋に「学ぶのが楽しい」と思いました。
私の中で眠っていた知的好奇心を強く刺激された気がします。
社会人生活を通して「何かを集中して学ぶ」ということから離れていたこともあり、そういう環境にあこがれていました。
理由③ ”英語喋れるよ”って言いたかったから
大学卒業直前の時期あたりから英語の勉強を本格的に開始し、TOEICで高得点を取るに至りました。
(私の英語学習に関する記事はこちらです。)
しかし、その後も英会話教室等に通いながら学習を続けていましたが、大きな成長を感じることはありませんでした。
せっかく英語の勉強を続けてきたのに、いつになっても英語で仕事をこなせる自信は得られない。
胸を張って “海外の案件でも何でも任せてください”と言えず、そういった状況にもどかしさを感じていました。
もちろん、日本国内にいても英語の勉強はできるし、留学=英語ペラペラになる、とは限りません。
それでも、留学を実現するための英語力を身に付けるだけでも相当な飛躍が見込めると感じましたし、
2年間海外で生活しつつ学校に通うという経験は、英語能力に加えて私の仕事人生や価値観に大いにプラスに働くだろうと考えました。
実際に留学してみて感じる”留学の良さ”
上記のような理由により、留学を決意しました。
ところが、実際に留学してみて、留学前に思い描いていたものとは少し違う “留学の良さ” に気付きましたので、シェアしたいと思います。
価値観やモノの見方が変わる
これは留学というよりも海外生活を経験することで感じる良さだと思いますが、私のとってはこの変化が想像以上に大きなものでした。
異国の地で暮らすことにより、その国がどのような場所なのか、そこにいるのはどのような人たちなのか、目に見えないものがだんだんと見えてきます。
例えば、アメリカには様々な国から移住してきた人がいますが、「より良い生活を求めて」という理由の人が思いのほかに多いことに気付きました。
アメリカの国籍を持たせるためだけに、アメリカに渡ってくる妊婦さんもいます。母国は学歴社会で有名大学に行けなかったらもう人生逆転できないから、アメリカでの成功を目指しているという人にも会いました。
経済成長ど真ん中の中国やインドから来た人たちは、成功に対する凄まじいバイタリティを持っています。
やったことのない事にもどんどん挑戦し、いつか母国を変えたいという熱い思いを持った何人もの方に会いました。
これまで日本という枠組みの中ですべてを無意識に考えていましたが、私の中のそのような枠組みを留学経験が取っ払ってくれました。
日本についてもっと知りたくなる
他国のことが分かってくると、不思議なことに今度は興味が内側に向いてきます。
様々な人と生活していく中で、「私の強み、日本人の強みって一体何なんだろう?」と何度も考えました。
それは、「このままじゃ世界に太刀打ちできない」という焦燥感のようなものから、シンプルに「日本って、何でこんな国民性なんだろう?」という好奇心まであります。
やっぱり日本ってココが良いよね、ここは日本ってダメだよね、のような意見が自分の中で生まれてきます。
その結果、アメリカに居ながらにして 日本史や日本の文化を始めたり、世界から見た日本の企業の強みを研究したりしています。
海外で活躍したいから、という理由での留学はもちろんですが、「日本をもっと知りたいから、あえて他国に留学する」というのも有効な選択肢だと感じています。
仕事から離れて人生を考える時間ができる
留学期間中は、慣れない生活環境で学校の課題に追われる毎日で、落ち着いて物事を考える暇なんてない、とお考えかもしれませんが、一定の休暇期間が設けられます。
例えば、私の在籍するスクールには夏休みも冬休みもあります。
さらにアメリカやカナダでは感謝祭(Thanks Giving)周辺にも休暇が設けられることが多いです。
こうしたまとまった休暇を好きなように活用できるのも、留学期間の特権だなと思います。
私の例を挙げておくと、
冬休みの前半は海外旅行に時間を充てました。
留学期間中は、日本からはなかなか行けないような旅行先に気軽に行けるようになります。
アメリカ留学の場合は、アメリカ国内の旅行はもちろん、カナダやメキシコへは飛行機数時間で旅行することができます。
ヨーロッパや南アメリカへの旅行も安くて移動時間や時差も短くて済みます。
冬休みの後半は、人生の振り返りと体質改善の期間に当てました。
理由①〜③で留学に来てみたけど、私の本当にやりたいことは何なのか?留学後はどんなことがしたいのか等について、これまでの人生を振り返りながら、また留学期間中に受けた刺激や気付きを合わせてゆっくりと思考を巡らせることに時間を割きました。
また、日本にいた頃は運動習慣もなく不健康な食事をしていたので、それらカラダに悪い習慣を外に出し、健康にいい生活習慣を身につけることにしました。
具体的には、外食の回数を減らして自分で料理を作るようにし、”ジムに通って筋力トレーニングと毎晩のストレッチ” を日課にしました。
このような時間の使い方は、日々タスクに追われる社会人には難しいと思います。
私はこれを狙って留学を決意したわけではありませんでしたが、結果として、人生を良くするために時間を使うことができています。
まとめ
いかがでしょうか。あくまで私の体験談ですが、社会人留学の一例として参考にしていただければ幸いです。
もっと深く知りたいとお考えの方は、お気軽に下記欄までコメントいただければ幸いです。
今後の記事執筆の参考にさせていただきます。よろしくお願いいたします。
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