そもそもMBAとは一体何なのか?ざっくり解説

MBAとは&受験対策

本記事では、「MBAって一体何なのか?」というご質問に、現役MBA生の立場よりお答えしたいと思います。

  • 同僚が「MBA取ってくる」って言ってるけど、一体何をしに行くのか?
  • 次月から、MBAホルダーが自分の部下になるらしいけど、何ができる人なのか?
  • MBAを取りたいと考えているけど、どんなことを勉強するのかよく分かっていない…

このような疑問やお悩みをお持ちの方も多いのでは?

私自身も、よく聞かれる質問です。

「MBAってのは経営学修士のことで、学位の一つだよ!」と言われても、イマイチピンと来ないかと思いますので、今回はそんな疑問を解決させたいと思います。 

MBAとは一体なんなのか?ざっくり解説

MBA = 資格 じゃない

まず、MBAはMaster of Business Administrationのアルファベットの頭文字を取った言葉で、「経営学修士」という意味です。

あくまでも学位ですから、資格ではありません。MBAが必須とされるような職業は存在しません。

MBAを持った経営者もいれば、MBAを持たない経営者もいますよね。

また、「修士」というくらいですから、MBAを取得する人たちは大学院生ということになります。

しかし、皆さんが真っ先にイメージする大学院は、大学の学部課程を修了した方の進学先ではないかと思いますが、ここでいう大学院は、「社会人専門の大学院」になります(日本では、専門職大学院制度に基づく専門職課程と呼ぶそうです)。

ということで、一度社会に出て職業経験を積んだ方が経営大学院に入って勉強します。

高卒なのか、大卒なのか、院卒なのか、そういった学歴は基本的に不問です(一方で、入学審査で学業成績の開示を求められるケースが多いため注意は必要ですが)。

MBA = 留学 じゃない

よくある誤解ですが、留学(他の国の大学で勉強)しなくてもMBAは取れます。

英語が使える必要もありません。

国内にMBAコースを設ける大学(もちろん日本語で勉強)はたくさんありますし、最近では、インターネットを使ってMBAを取る(オンラインMBAと言います)こともできます。

「意欲はあるけど、日本からは離れられないや。」

「今の仕事がやめられないので、MBAは諦めました。」

なんて方にも、MBAを取る手段はあります。

また、学位認定されませんが「独学」も可能です。

書店に行ってMBA関連書籍を買い、それらで勉強すればMBAホルダー並の経営ノウハウは得られます(同等とまでは言いませんが)。

じゃあ、MBAって一体何??

資格でもなく、留学でもないなら、MBAを取るとどんな良いことがあるのでしょうか?

その答えはいくつかあると思いますが、筆者なりの回答を出すとするならば、

「MBAを取得した人は、ビジネスのルールとセオリー(王道)を知っています。」

ビジネスの世界には、スポーツの世界と同様に、一定のルールや成功法則が存在します。

MBAを取る行為は、それらがまとめられた一冊の分厚い本を読み込むようなものだと思ってください。

野球で例えるなら、チームとしての勝利を目指すには、少なくとも監督やコーチは(できれば選手一人一人が)盗塁が許されるシチュエーション(ルール)を知っておく必要がありますし、パワーヒッターに対して有効な守備布陣(セオリー)も理解しておく必要がありますよね。

反論として、ピッチャーは投手に関係のあるルールやセオリーだけ頭に入れておけば良い、と考える方もいるかもしれませんが、チーム全体を俯瞰できる投手の配球はチームの勝利により大きく貢献できるでしょうし、そのような投手は、プレーヤーとしての活躍だけでなく、コーチや監督としてのキャリアパスも見えてきます。

一方でビジネスの世界では、ほとんどの人がルールブックをじっくりと読む機会もなく戦場に出ています。

スポーツで考えるとあり得ないことかもしれませんね。

ビジネスというゲームがスポーツよりはるかに複雑であり、かつ分業体制が敷かれることが多いため、業務範囲外の仕事に関わる機会が少ないことがその理由かと思われますが、これではルールを知らなかったが為に罰則を食らう可能性もありますし、セオリーでは全く効果のないと知られる戦略を稟議にかけてしまうかもしれません。

そういった意味で、ルールブックを読みセオリーを知ることは、社長や経営幹部には勿論のこと、中間管理職やと現場社員の立場からしても有意義なことです。

もちろん、ルールやセオリーを知っただけでは成功できないという点も、スポーツと共通しています。

逆に、ルールやセオリーに縛られずに我流で戦った企業が勝ってしまうこともあるでしょう。

ただ、私たちがMBA取得を通して読み込んでいるルールブックは、世界中のビジネスの成功と失敗の歴史を集めたものですので、ビジネスの成功確率を高めるものとしての意義は大きいと考えます。

まとめ:ビジネスのルールとセオリーを学ぶMBA

以上が、MBA取得に関するざっくりとした解説になります。

「概要は何となく分かったから、具体的に何を勉強しているのか知りたい!」という方は、MBAの必修科目について解説しますにて、MBAの必修科目(必ず勉強する科目)について解説していますので、併せてご覧ください。

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