今回は、アメリカの経営大学院に留学中の私が、TOEIC L&Rテストで800点を取れるようになるまでに、
実際に試した勉強法をご紹介しようと思います。
私がTOEICの学習を始めたきっかけは就職活動でしたが、就職・転職や留学等の目的で、TOEICを受験される方が多いのではないでしょうか。
また、英語が飛び交う環境で生活していない限り、語学学習でその成長を実感できるシチュエーションは限られてくるため、自身の英語力チェックとして受験するのも良い使い方だと思います。
私がTOEICで800点を突破したのは、新卒で入社した頃のことでしたが、当時は英語に囲まれる環境もなく、海外旅行も大学の卒業旅行が初めてでした。日本語で不自由なく生活できる環境で、敢えて第二外国語を習得するのは、想像以上に根気が必要でした。特に、TOEICは点数がはっきりと出てしまうが故に、点数が伸び悩む時期のモチベーションの維持が大変です。「本当にこの勉強法は正しいのだろうか?」と不安になり、違う参考書を始めてしまったりもします。
ただ、TOEICを真剣に継続して勉強したことにより、その山は乗り越えることができましたし、「やればできるんだ!」という語学学習の楽しさを実感できました。
その後入社した会社では、語学力が認められて海外出張にも行かせていただくことができました。
英語を自分のモノにしていきたい、とお考えの方のお役に少しでも立てれば幸いです。
TOEIC800点レベルの英語とは?
TOEICの運営団体である、国際コミュニケーション教会によれば、2018年のTOEIC L&R公開テストの平均点は580点。
その中でスコアが800点を超える受験者は、全体の13%程度だそうです。
更に、教会がまとめた英語活用実態調査2019では、企業側が海外部門の社員・職員に期待するTOEIC L&Rテストの点数は690点であると示されています。
これらより、800点達成は就職・転職活動に有利に働くとともに、海外部門採用も視野に入るスコアだということが分かりますね。
初受験から600点突破まで(試験への慣れと単語力)
就職活動のために、TOEICの初受験を決めるのですが、結果は490点でした。。
とてもエントリーシートに書ける点数ではない、と思い、本格的に学習を始めました。
大学受験英語を経験していたので、「まずは何と言っても単語力」ということくらいは知っていましたので、TOEIC頻出単語を網羅した単語帳を使って、単語を暗記していきました。
私が選んだのは、下記の単語帳です。
http://TOEIC(R)L&R TEST 英単語スピードマスター
TOEICでは、解法テクニックが存在する上、ある程度試験問題に対する慣れも必要です。
私は、リスニングセクションからリーディングセクションの全てを網羅した参考書を買い、解法のテクニックも同時に勉強しました。
2回目の受験ですぐに600点!は取れませんでしたが、550点くらいは取れたと思います。
そこから600点台に到達するまでは、この参考書とTOEIC公式問題集の2冊を使って対策を進めました。
公式 TOEIC Listening & Reading 問題集
700点の壁(リスニング力の底上げ)
600点到達までは順調に進んだものの、600点を超えてからは点数が停滞しました。
そこで気づいたのが、リーディングパートでは300点を超える点数が取れているものの、リスニングパートでは200点台後半をウロウロしているということ。それもそのはず。
大学受験英語もほとんどが文章読解で、リスニングの勉強はセンター試験英語程度したしたことがなかったので、単語力や読解力に比べて、リスニング力が劣るのは不思議ではありません。
そこで、リスニングに焦点を絞った勉強法に変更しました。
極めろ!リスニング解答力TOEIC TEST―韓国でシリーズ170万部突破!英語のカリスマ イ・イクフンのStep by Step講座
韓国で有名なカリスマ講師が書いた分厚めの参考書で、値段もそれなりにします。
中を読んでみると、これまで使用していた参考書と比較しても例文や練習問題が明らかに難しい。しかもその分量が全然違う(さすがのページ数だけある)。
リーディングパート5の勘は忘れないようにしつつ、リスニングパート(Part1〜4)を徹底的に鍛えました。
勉強法は、付属の音声ファイル(当時はCDでした。今はMP3ファイルかな?)を使って音読・シャドーイングを繰り返しました。
TOEICのリスニングというのは、聞いたことのない文章や理解できていない文章が出題されると全く太刀打ちできない。
文脈等から意味を想像することもできないので、パッと聞いて理解できるかどうかがすべて。参考書に掲載されている膨大な例文を、少しずつ「パッと聞いて理解できる」文章に変えていく、という地道な作業です。
上記参考書の使用にあたっての、読者のTOEICスコア目安は700以上のようなので、高地トレーニングをやっているような高負荷な勉強でしたが、お陰でリスニングパートが驚くほどに聞こえるようになり、一気に770点を取ることができました。
800点に到達(苦手分野ツブし)
800点超えを達成するには、LR平均で400点を取らなければなりません。
LR共に400点を超えられるような勉強法が理想ですが、実際はLRのうち得意な方で420点あたりをマークし、苦手な方で400点を若干下回る点数を狙っていくのが現実的でしょうか。
リスニングの高地トレーニングの結果、逆に苦手になってしまったリーディングパートへのテコ入れに移りました。
ここで使ったのは、極めろ!シリーズのリーディング版です(下記)。
極めろ!リーディング解答力 TOEIC TEST Part 5 & 6 (イ・イクフンのstep by step講座)
特に活用したのが、Part5の演習です。文法に関する解説が詳しく掲載されているのですが、これをいきなりすべて覚えようとすると心が折れてしまうので、知識は頭に入れつつ、演習中心で取り組んでいきました。
続いて、Part5と6に特化した学習に効果的だったのが900点特急です。
「まだ800点取ってないのに900点かよ!」とツッコミが来そうですが、本書は高難易度でTOEIC800点〜900点台取得者がよく間違う問題を多く取り扱っていますので、一種の高地トレーニングを課すことで正確に、かつ早く問題を解くことができます。
Part7については、難問が登場したとしても、時間を使えば(スキミング等のテクニックは使わずに文章をしっかり読んでいけば)解けるセクションであることを考えると、Part5&6をいかに早く正確に切り抜けるかが点数を左右します。
その点で、この900点特急でのトレーニングは効果的でした。
私はこれらの勉強法で、最終的に830点を獲得することができました。
800点到達後、その先へ
800点を到達後、TOEICの学習を続けるかどうか悩んだのですが、私は学習を一旦ストップし、英会話にスイッチすることにしました。
900点以上を達成することも、英語力を示す上では魅力的ではありますが、TOEIC L&Rテストでは「話す・書く」の技能がどうしても強化できません。
海外出張メンバーに抜てきされたこともあり、更に「使える英語」を身に付けるべく英会話スクールに通い始めました。
私が実践した英会話学習についても記事にまとめてありますので、ご興味の方はご覧ください。
アメリカの大学院留学を実現した英会話学習法まとめ(編集中)
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